東京工業大学 工学院機械系 坂本研究室、 同大学 工学院電気電子系 戸村研究室では現在3U CubeSat 「OrigamiSat-2」を開発しています。この衛星は小型衛星に搭載可能な高利得アンテナ技術の軌道上実証を目的としています。アンテナ面を剛性が著しく低い膜面で構成し、「敢えて高い平面度を要求しない」というアプローチにより、積極的にアンテナを軽量化・高収納率化して大面積化を実現します。
「OrigamiSat-2」は、JAXA(宇宙航空開発研究開発機構)のイプシロンロケット革新的衛星技術実証4号機の実証テーマの一つとして採択されており、2024年中にJAXAへフライトモデルを引き渡し、その後打ち上げられる予定です。2019年に宇宙実証された3U CubeSat「OrigamiSat-1」開発で獲得した衛星開発のノウハウ、多機能膜展開技術を応用した衛星技術を実証します.
本衛星が目指す目標は、以下の4つです。
- 2層式展開膜で軽量・高収納率な展開リフレクトアレーアンテナ構造の実現
- 高利得膜アンテナ性能の軌道上実証
- 5.8GHzアマチュア無線技術の普及・発展への貢献
- 先進宇宙システムを継続的に宇宙実証する手法構築と人材育成
システム概要
- 寸法:3U CubeSat(100mm × 100mm × 340.5mm)
- 質量:4.0 kg
- 通信:Amatuer UHF Tx, Amatuer C-band Tx
JAXA「革新的衛星技術実証4号機のテーマ公募」
https://www.jaxa.jp/press/2023/02/20230208-1_j.html
東京工業大学プレスリリース 2023/3/16
https://www.titech.ac.jp/news/2023/066109