2024/3/11より実施したOrigamiSat-2エンジニアリングモデル(EM)の振動試験、3日目午前中に終了しました。
加振中は大きな問題はありませんでした。しかし一方、一連の加振が終了した後、衛星をロケット搭載用POD(箱)から取り出してみると、PODからの放出を検知するディプロメントスイッチが(振動を受けた結果として)固着してしまい、電源が入らない不具合が発生しました。
今後、エンジニアリングモデルを設計変更して、改修品の製作後、再度の振動試験を行うことにする予定です。一方で、ディプロメントスイッチ以外は大きな問題が発生しなかったのは非常に大きな成果でした。たいへんに挑戦的な設計をしている衛星ですので、(もちろん万全は尽くした上で)数々の不具合発生を覚悟していたのですが、多くのサブシステムは無事に振動試験をくぐり抜けました。
設計・製作にあたった東工大生たちの努力の成果であり、そして多くの方々からの支援のおかげです。今後とも一歩一歩、着実に開発を進めていく所存です。
最後になりましたが、振動試験をご支援下さった九州工業大学 超小型衛星試験センターの皆様、本当にありがとうございました。(坂本啓)